フィナステリド

プロペシアの効果と危険な副作用まとめ

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目次

プロペシアって何位?誕生の経緯

プロペシア(成分名フィナステリド)は、アメリカのニュージャージー州に本社を置く全世界でも有数の製薬企業メルク・アンド・カンパニー(現在は他社を合併しMSD株式会社)において開発された医薬品です。


もともと医薬品の開発段階においては前立腺肥大症をターゲットとして開発されており、全世界では「プロスカー」という商品名で発売されております。

ただし、日本においては、厚生労働省はプロスカーに使用を認めておりません(日本未承認薬)。

前立腺肥大症を対象としたプロスカーの臨床試験実施中に、副作用として一定数以上の「発毛」が報告されました。そこでメルクは育毛剤として新たに研究開発することを決定し、臨床試験を実施しました。

前立腺肥大に対するフィナステリドの用量は5mgでしたが、研究の結果、脱毛予防に対してはフィナステリド1mgで問題ないと判断し、臨床試験を開始しました。

その臨床試験において良好な結果が得られたため、1997年12月22日FDA(Food and Drug Administration:アメリカ食品医薬品局)が使用を承認し、使用することが可能となりました。

日本においては、メルクの子会社となった万有製薬が治験依頼者となり臨床試験が実施されました。

毎日の服用を1年間継続したデータは、0.2mgでは54%、1.0mgでは58%の発毛効果が認められたという有効性のデータが公表されています。

また、海外での使用実績を見ると、5年間継続服用した場合にいても、新たな副作用は認められていないという安全性のデータも公表されています。

以上から、2005年10月厚生労働省は、プロペシアを日本人に使用することに関して承認し、2005年12月より発売が開始されています。

また、現在では全世界60カ国以上で承認・販売されています。

プロペシアはどのように効果を発揮するのか?作用機序を解説!

プロペシアは医薬品に付けられた商品名であり、有効成分はフィナステリドというものです。

このフィナステリドはアンドロゲンに対して拮抗する作用、つまり抑制する作用を持っています。

アンドロゲンとは、人間の体内に存在する数種類の男性ホルモンの総称ことです。

男性ホルモンの働きは、男性器の生成と発達、変声、体毛の増加、筋肉の増強、性欲の亢進、男性型脱毛の促進があります。

プロペシアの効果は、大まかにいうと、男性ホルモンであるアンドロゲンの働きを抑制し、男性型脱毛症の促進を抑制することですが、ここでは作用機序についてご紹介させていただきます。

男性ホルモンであるアンドロゲンの1つに、テストステロンというホルモンがありますが、このホルモンは2型5-α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に還元されます。

ジヒドロテストステロンが頭皮の皮脂腺にある受容体と結合すると、過剰に皮脂を分泌させ、毛穴を狭めます。

その狭める速度は緩やかであるため、すぐに髪の毛の成育が止まることはありませんが、徐々に毛穴が細くなっていくため、必然的に生えてくる髪の毛がやせ細ります。

最終的には毛穴が閉塞し、髪の毛が生えてこないという状況になります。

プロペシアは、テストステロンがジヒドロテストステロンに還元される際に必要な2型5-α還元酵素の働きを抑制することによって、ジヒドロテストステロンの生成を防ぐという作用機序を持っています。

プロペシアが効果を発揮するタイプとは?

プロペシアは脱毛を予防しますが、すべての脱毛に効果があるわけではありません。

脱毛の種類として、男性型脱毛症、女性型脱毛症、薬剤や放射腺に伴う脱毛症、ストレスによる脱毛症、細菌感染による脱毛(脂漏性湿疹)、甲状腺分泌機能障害や膠原病、梅毒による脱毛などがあります。

上記ご紹介しました脱毛の原因は、すべて異なります。

プロペシアが効果を発揮するタイプの脱毛症は、男性型脱毛症のみです。

その理由は簡単で、プロペシアは男性ホルモンに作用して効果を発揮するため、その他の原因に対して効果はありません。

プロペシアが効果を発揮する男性型脱毛症について、ご紹介致します。

男性型脱毛症は、英語ではAndrogenetic Alopeciaと記載され、AGAと略されます。

思春期以降の成人男性に見られる頭頂部の薄毛と、額の生え際の後退のことで、額の後退はいわゆるM字ハゲと呼ばれるものです。

プロペシアは育毛剤ではなく、脱毛予防剤です

プロペシアの効果は、男性ホルモンの働きを抑えて、脱毛の促進を抑制するというものです。

脱毛予防剤であり、育毛剤ではありません。

したがって、プロペシアを服用したからといって髪の毛が生えてくるという保証はありません。

もちろん、2型5-α還元酵素を抑制し、ジヒドロテストステロンが皮脂腺に作用しなくなった結果、発毛が促進されることはありますが、育毛効果ではありません。

もし、発毛効果が確認できたというのであれば、それはプロペシアの育毛効果ではなく、プロペシアの脱毛予防効果に加えて、その他の要因が関係していると考えるべきです。

プロペシアの副作用とは?

プロペシアの添付文書を確認しますと、重大な副作用とその他副作用、それぞれが認められた場合の対処方法が記載されています。

【重大な副作用】

肝機能障害:異常が認められた場合 には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

【その他の副作用】

以下の症状が認められた場合、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
過敏症:v痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫 (口唇、舌、咽 喉及び顔面腫脹 を含む)
生殖器:睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態 異常等)、リビドー減退、勃起機能不全、射精障害、精液量減少
肝臓:AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
その他:乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

上記副作用に関して、解説があった方が良いと思われるものについて、解説・ご紹介させていただきます。

●肝機能障害

肝臓の働きの一つとして、解毒作用があります。

体内に入ってきた物質はほぼすべて肝臓の影響を受けて、より無毒な物質に変換(代謝)されて、体外に排泄されます。医薬品に関しても同様に変換(代謝)されます。

肝臓はその活動が活発になればなるほど、肝細胞が壊れてしまい、肝機能が低下します。

肝細胞が破壊されると、その細胞から逸脱酵素と呼ばれるAST(GOT)やALT(GPT)が血液中に放出されます。

血液検査にてAST(GOT)やALT(GPT)の数値が高ければ高いほど、肝細胞がより破壊されていることを示し、肝機能障害という診断が下ります。

●過敏症:v痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫 (口唇、舌、咽 喉及び顔面腫脹 を含む)

プロペシアは医薬品でありますが、体の外から入ってくるため、体は異物とみなします。異物とみなすと、免疫機能である白血球などの遊走が発生します。

白血球などと一緒に肥満細胞も郵送しますが、肥満細胞からヒスタミン(炎症誘発物質)が放出されると、上記に記載したような過敏症が発生します。

●生殖器:睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態 異常等)、勃起機能不全、射精障害、精液量減少

男性ホルモンであるアンドロゲンの働きの中に、男性器の生成と発達というものがあります。

プロペシアの効果は、男性ホルモンであるアンドロゲンの作用を抑制することで発揮されます。

成人の方はすでに生殖器が生成されていますので、プロペシアの服用によって生殖器の生成に影響がでることはありません。

しかし、「男性器の生成と発達」の中には、精子の生成や生殖機能も含まれております。

プロペシアによって、男性ホルモンの働きが抑えられた結果、このような副作用が現れる可能性があるということは、ご理解いただけるかと思います。

●生殖器:リビドー減退

リビドー減退とは、性欲減退のことです。

男性ホルモンの働きとして「性欲の亢進」がありますが、プロペシアを服用して、男性ホルモンの作用が抑制された結果、リビドー減退に陥るというものです。

●その他:乳房圧痛、乳房肥大

プロペシアの効果によって、男性ホルモンの作用が抑制されることで、女性ホルモンが優位になることがあります。

その結果、体に女性化の兆候が現れて、乳房が大きくなり(乳房肥大)、それに伴い痛み(乳房圧痛)が発生するというものです。

●その他:抑うつ症状

プロペシアを飲むだけで抑うつ症状が現れるというものではありません。

多くの場合、リビドー減退(性欲減退)に伴う抑うつ症状です。

女性にとってプロペシアの副作用は危険

女性には効果のないプロペシア

薬剤や治療に伴うもの、ストレス、細菌感染、疾患に伴う脱毛症を除くと、女性の脱毛症のほとんどは、女性型脱毛症といわれております。

女性型脱毛症の原因は女性ホルモンの減少と言われています。

実際、女性型脱毛症の特徴は、髪の毛の分け目が薄くなる、全体的に髪の毛の量が少なくなるというものですので、男性型脱毛症との区別は非常に容易です。

プロペシアは男性ホルモンの働きを抑える薬剤であり、女性ホルモンを増加させる作用はありません。

したがって、女性がプロペシアを服用したとしても、効果がないということがご理解いただけると思います。

ただし、女性の脱毛症の中には、女性男性型脱毛症と呼ばれるものがあります。

これは、男性型脱毛症と同様にジヒドロテストステロンが原因で起こっているものです。

この場合に限っては、理論上はプロペシアを服用することで脱毛が改善されることになりますが、女性に対してはプロペシアの臨床試験は行われていないため、実際に効果があるかないかはわかりません。

胎児への影響が

男性ホルモンの作用の中には、「男性器の生成と発達」があります。

妊娠中の女性がプロペシアを服用した場合、有効成分であるフィナステリドが胎盤を通過し、胎児に影響を与える可能性があります。

医薬品には医療従事者専用の説明書として、「インタビューフォーム」というものがありますが、その中に胎児への影響について以下のように記載がされています。

「<参考資料>
妊娠18日目のラットにフィナステリド5mg/kgを経口投与し、母体及び胎児の組織内濃度を測定した。
投与後2時間の胎児及び羊水の放射能濃度は低く、それぞれ母体血漿の0.69倍及び0.22倍であった。胎児組織のうち、 投与後2時間の肝臓では母体血漿中よりも1.5倍高い放射能濃度が認められたが、肝臓を含め他の組織においても その消失は比較的速やかであり、胎児一匹あたりの移行率も24時間以降は投与量の0.005%未満であることから、胎児体内への残留は極めて少ないと考えられた。

上記のように催奇形性の可能性があり、非人道的であるため妊婦を対象として臨床試験は実施されていません。

わずかでも催奇形性の可能性があるのであれば、女性への使用は認めないという判断から、現在も女性に対してプロペシアの使用は認められておりません。

触るだけでも危ない?

医薬品の吸収経路として、経口(口から)はもちろんですが、経皮(皮膚から)というものもあります。

経皮からの吸収は、人間であれば当然備わっている機能です。

したがって、もし妊婦がプロペシアの錠剤に触れてしまうと、皮膚から吸収され胎児に影響を与える可能性がありますので、触るだけでも危険と言われています。

インタビューフォームに以下の記載があります。

「本剤に曝露された場合の経皮的な吸収の程度は明らかでなく、その結果生じる男子胎児及び乳児への危険性を否定 できないため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人は、粉砕又は破損した本剤の取扱いを避 けるべきである旨を明記した。」

「実際に経皮吸収のデータを取ったわけではないが、可能性が否定できないため、触れることに対して注意が必要」

とされています。

プロペシアに関連した薬品類の副作用

プロペシアの日本での特許は2015年に切れているため、多数の後発品(ジェネリック)が存在している。

また、同じような効果を持つ医薬品が海外では発売されておりますが、日本では未発売というものもあります。

しかし、現在はインターネットが広く普及しており、個人でも輸入し使用することは可能ですが、副作用がありますので、使用に関しては注意が必要となります。

●プロスカー(前立腺肥大治療薬)

プロスカーは全世界では前立腺肥大症の治療薬として承認・発売されていますが、日本では未承認・未発売であるため、医師より処方してもらうことはできません。

海外の添付文書に、1年間あるいは5年まで服用した場合のプラセボ(偽薬)との副作用を比較したデータがありましたので、ご紹介致します。

プロスカー投与患者数:1524名、プラセボ投与患者数:1516名

1年間服用 2-4年間服用
プロスカー5mg プラセボ プロスカー5mg プラセボ
性交不能 8.1% 3.7% 5.1% 5.1%
リビドー減少 6.4% 3.4% 2.6% 2.6%
射精量減少 3.7% 0.8% 1.5% 0.5%
射精障害 0.8% 0.1% 0.2% 0.1%
乳房肥大 0.5% 0.1% 1.8% 1.1%
乳房圧痛 0.4% 0.1% 0.7% 0.3%
発疹 0.5% 0.2% 0.5% 0.1%

●後発品(ジェネリック)

プロペシアの後発品(ジェネック)のうち、全世界的に流通しているものは3つあり、フィンペシア(インドCipla)、フィナロ(インドIntas Pharmaceuticals)、フィナバルト(リトアニアEast West Pharma)です。

いずれも有効成分はフィナステリドであり、効果に違いはないと言えます。

副作用については、先発品であるプロペシアと同様の副作用が認められており、精機能関連の副作用が最も多く報告されているようです

●ジェネリックとは異なる粗悪なコピー品

後発品としてご紹介しましたフィンペシ、アフィナロ、フィナバルトはいずれも日本国内で購入することができませんので、もし購入するのであれば個人で輸入するか、輸入代行者を通じて購入するしかありません。

ここで注意いただきたいことは、医薬品を個人で輸入する場合、含まれている添加物によっては輸入禁止薬物である可能性があります。

正規のジェネリックであれば概ね問題ないはずですが、中には粗悪なコピー品を販売している輸入サイトもあるようですので、注意が必要です。

日本には医薬品副作用被害救済制度というものがあります。

これは日本で使用が認められている医薬品を使用して、入院が必要となるような重篤な副作用が認められた場合、医療費や年金などの給付を行うというものです。

しかし、日本で使用が認められない医薬品を使用して重篤な副作用が発現した場合、この制度の対象外となるため、場合によっては膨大な医療費が必要になることもあります。

●作用機序が似ている「デュタステリド」

5-α還元酵素を阻害する薬品としては、「デュタステリド」が開発されています。

プロペシアも5-α還元酵素を阻害する薬剤ですが、阻害する酵素の種類に違いがあります。

デュタステリドは5-α還元酵素のアイソザイムのうち、1型および2型の2つの5-α還元酵素を阻害します。

一方プロペシアは、2型5-α還元酵素のみ阻害します。

つまり、デュタステリドの方がより多くの酵素を阻害するため、ジヒドロテストステロンへの還元をより阻害することになります。

また、医薬品の血中濃度が半分になる時間を半減期と呼びますが、デュタステリドの半減期は89~174時間、プロペシアの半減期は2.8~4.2時間とされています。

以上から、より多くの還元酵素を阻害し、かつ、持続時間が長いデュタステリドの方が、効果が高いことを推測できるかと思います。

実際に有効性および非劣性を示すために、デュタステリドとフィナステリド、プラセボを比較した臨床試験が実施されています。

・第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検比較試験(国際共同試験)(ARI114263):917例(日本人200例を含む)
結論としては、本剤0.1及び0.5mgのプラセボに対する優越性及びフィナステリド1mgに対する非劣性が検証されています。

頭頂部円内(直径2.54cm円中)の毛髪数(24週時)
プラセボ(N=148) デュタステリド フィナステリド1mg(N=141)
0.02mg(N=155) 0.1mg(N=158) 0.5mg(N=150)
変化量 -4.9 17.1 63.0 89.5 56.5

上記の結果より、フィナステリドおよびプラセボより、デュタステリド0.1mgおよび0.5mgで有効性が示されていることがご覧いただけるかと思います。

また、副作用については、プロペシアと同様のものが発現しています。

第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検比較試験(国際共同試験)(ARI114263)において以下の通り報告されています。

総症例557例(日本人120例を含む)中、95例(17.1%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。
主なものは、勃起不全24例(4.3%)、リビドー減退22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)。

また、日本人120例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された症例は14例(11.7%)であった。

その主なものは、リビドー減退7例(5.8%)、勃起不全6例(5.0%)、射精障害2例(1.7%)。

長期投与試験(国内臨床試験)(ARI114264)において、本剤が投与された総症例120例中20例(16.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。

その主なものは、勃起不全13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5例(4.2%)。

プロペシアよりも効果が高いため、発現する副作用の頻度もデュタステリドの方が高い傾向があるため、服用する際には注意する必要があります。

プロペシアの効果は遺伝子のタイプで事前にチェックできる

現在AGAの研究は非常に進んでおり、遺伝子検査を行うことで、AGAのなりやすさ・プロペシアがききやすさを調べることが可能です。

その検査は病院で受けることもできますし、ご自身で検査キットを取り寄せて検査機関に提出するという形でも実施することが可能です。

検査キットは、検査機関によって差がありますが、1万円~2万円程度で購入することが可能です。

遺伝子はアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類のたんぱく質(DNA塩基)が、様々な順場で組み合わさり構成されています。

AGAに関係する遺伝子は、AR遺伝子(アンドロゲンレセプター遺伝子)と呼ばれております。

このAR遺伝子の塩基配列の中に、C、A、Gが繰り返し返されている領域があり、この領域のことを「CAGリピート」と呼んでいます。

このCAGリピートの回数の正常値は、検査機関などによっても異なりますが、25回前後を基準としている検査機関が多いようです。

このCAGリピートの回数が多いほど、細胞分裂が多い、ジヒドロテストステロンの影響を受けにくい、つまり薄毛になりにくいといわれております。逆にCAGリピートの回数が少なければ薄毛になりやすいようです。

プロペシアは、ジヒドロテストステロンを阻害すること効果を発揮するため、ジヒドロテストステロンの影響を受けやすいタイプ(CAGリピート回数が少ない)の方が、効果が現れやすいといわれています。

長期間服用しつづけても大丈夫?

イタリアにおいて、フィナステリド1mgを10年間服用した際の研究結果が報告されていますので、ご紹介致します。参考にしていただければと思います。

University“Sapienza” of Rome CASPUR (Inter-University Consortium for Supercomputing), Italy(翻訳:イタリア サピエンツァ大学)

(意訳)
今まで、5年以上フィナステリド1mgを服用した際の有効性と安全性のデータが報告されていない。10年を超える評価を実施するため、異なる年齢層(20歳から61歳)を対象に臨床試験を実施した。
有効性の評価は、標準化された画像において行われた。
30歳以上の被験者において、良好な改善が認められた。しかし、20歳から30歳の42.8%の被験者は、10年後の改善はなかった。全体の21%、5年を超える治療継続によって、被験者により良い結果がもたらされた。
6%の被験者に副作用が認められたが、それにもかかわらず、それらの被験者の中にはすばらしい結果のため、治療を継続した方もいました。
研究者の意見ですが、時間の経過による効果の減少はありません。1年後に変化のなかった被験者や、後に改善を認めた被験者では、良い傾向を維持している。

プロペシアの副作用が出た場合どうすればいい?

プロペシアだけに限らず医薬品に副作用は必ずあります。すべての人に一様に発現するわけではありませんし、その重篤度も異なってきます。まず評価しなければならないことは、その副作用が自身にとってどういうものかということです。

例えば、脂質異常症(高脂血症)の治療薬として、HMGCoA還元酵素阻害剤というものがあります。

この薬剤の重篤な副作用として横紋筋融解症というものがあります。

横紋筋融解症とは、筋肉が融解することによって、様々部物質が血液中に溶け出し、様々な臓器に障害を起こすもので、重篤なものになると腎不全になり、死に至るというものです。

したがって、横紋筋融解症の初期症状が認められた場合、すぐに服薬を中止する必要があります。

また、抗がん剤の中には、プラチナ(白金)製剤といった殺細胞性の抗がん剤があります。

このプラチナ製剤はがん細胞を破壊しますが、同時にがん細胞ではない正常な細胞も破壊します。

正常な細胞を破壊した結果、骨髄抑制を引き起こし、免疫異常を引き起こします。

しかし、がんによる生命の危険を回避するためには必要な治療であるため、基本的には中止せず、必要な期間投与します。

では、プロペシアの副作用はどのように評価すべきでしょうか。

肝機能異常が認められた場合には、添付文書に記載されている通り、服用を中止する必要があります。

もし、あなたやパートナーが近々新しい命を望むのであれば、性機能に障害がないに越したことはありませんので、服用をやめるべきだと思います。

また、パートナーとの性交渉を行う上で、性機能の低下が問題となるようであれば、服用をやめても良いかもしれません。ただし、パートナーやあなた自身が薄毛をどのように評価するのかにもよって対応が異なってきます。

以上のように、その副作用がどういうものなのか、服用を継続した場合のリスク・ベネフィット、服用を中止した場合のリスク・ベネフィットをどのように評価するのかが重要になってきます。

すべての医薬品にはアナフィラキシーショックの可能性があります。

また厚生労働省では重篤副作用というものを定めています。

プロペシア(フィナステリド)を服用した結果、重篤副作用が発現したという報告はありませんが、多くの医薬品にはスティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症(中毒性表皮壊死融解症)の可能性があるといわれています。

もし、プロペシアを服用していつもと異なる症状が発現した場合は、すぐに医療機関に相談するようにしてください

プロペシアの効果的な使用方法とは?

プロペシアの服用で重要なことは、1日1回決まった時間に服用し、服用を継続することです。

医薬品が効果を発揮するためには、効果を発揮するための十分な(一定の)フィナステリドが血中に存在している必要があります。

有効成分が一定量、血液中に存在している状態を定常状態と呼びますが、この定常状態を保つことが非常に重要になります。

例えば、1回服用を忘れて、効果を発揮するための定常状態の下限をきってしまうと、それだけで効果が発揮されないこともあります。

したがって、大前提として毎日決められた時間に服用することが重要となります。

●プロペシアは半年01年間は続ける必要がある

髪の毛の成長には、休止期、成長期、退行期の3つの期間があり、繰り返されています。休止期は3~4ヶ月、成長期は2~6年、退行期は2週間程度あります。

退行期は髪の毛が抜け落ちる期間のことで、その後に休止期を経て成長期に入ります。成長期に入ったからといってすぐに頭皮の表面に髪の毛が現れるわけではありませんので、実際に髪の毛と認識することができるまでにはある程度の時間が必要となります。

以上を計算してみますと、休止期4ヶ月+成長期数ヶ月と考えると、髪の毛が頭皮表面に現れるまで最低でも半年以上必要ということが理解いただけるかと思います。したがって、プロペシアは最低でも半年~1年間は続ける必要があります。

●その他のケア(清潔を保つ・血行をよくする・食生活等)も大事

プロペシアの効果は脱毛予防です。したがって、プロペシアを服用しただけ髪の毛が生えてくることは期待できません。

発毛にとって重要なことは、頭皮の毛穴が詰まっていないこと、頭皮への血流が十分であり、十分な栄養が供給されていることです。

したがって、頭皮を清潔に保つことと、偏った食生活は避けて健康体でいることが重要です。それに加えて、育毛剤を併用することでより発毛しやすくなると考えられます。

このようなことを実践いただくことで、プロペシアの効果、最終的には発毛につなげていくことが重要と考えます。