育毛剤は、薄毛に悩み始めた人がまず手に取る商品かと思いますが、しかし、AGAに関する知識が充分でなければ正しい育毛剤を選ぶことはできません。
そこで今回は、そもそもの原因として「なぜ髪の毛は抜けてしまうのか」というAGAのメカニズム、そして育毛剤を選ぶ際にはどのような項目に注意して選ぶ必要があるのかという基準を説明します。
そして、記事の後半ではその基準に基づいておすすめの育毛剤TOP3をランキング形式でご紹介します。
「育毛剤を買って薄毛対策をしたいけど、何を買えばいいか分からない」という場合にはぜひ参考にしてください。
目次
■AGA(男性型脱毛症)のメカニズム
まずは男性型脱毛症の原因についてお伝えします。
薄毛には様々な要素が複雑に絡まっているため、一概に「コレだけが原因」ということはできませんがメインとなる原因はひとつです。
薄毛の主な原因は、「ジヒドロテストステロン(DHT)がアンドロゲンレセプターに受容されること」です。
名前が聞きなれない上に長いので、AGAに関して今から調べ始めるという方は「ちょっと難しそうだな」と感じてしまうかもしれませんが、育毛剤を選ぶにあたって非常に大切なキーワードになります。
本気で髪の毛を治したい場合は面倒臭がらずに読み進めてください。
・悪玉ホルモン「DHT」がハゲさせる原因
DHTは男性ホルモンである「テストステロン」と「5αリダクターゼ」が結合することで生まれます。
DHTは前頭部や頭頂部に分布する「アンドロゲンレセプター」という受容体に受容されることで、「髪の毛を抜け」というシグナルを出す因子を発生させます。
そして毛乳頭がそのシグナルを受け取ることで、髪の毛が抜けてしまうのです。
・その他の薄毛の原因
もちろん薄毛の原因はこれだけではありません。
大きくはこのDHTが原因ですが、他にも様々な原因があります。
「栄養不足」
髪の毛の成長を促す栄養素や髪の毛それ自体になる栄養素があります。
まず、もっとも大切なのはたんぱく質です。
髪の毛はたんぱく質で構成されていますので、極端に言えばたんぱく質がなければ髪の毛が生えてくることはないのです。
また、亜鉛には摂取したたんぱく質が髪の毛の原料になるのを助ける働きがあります。
その他髪の毛に良いとされる栄養素には、ビタミンB群、ビタミンE、ビオチン、オメガ3脂肪酸などがあります。
「ストレス」
ストレスの強い環境に長時間いると、人は自律神経が乱れて交感神経が活性化されます。
すると血行不良が起こり、頭部の毛細血管まで血液が届かなくなります。
髪の毛は血液から栄養分や酸素を受け取っていますので、血行不良は栄養不足を引き起こします。
また、交感神経が活性化すると「ネバネバとした粘度の高い汗」が出ます。
これはスポーツをした直後のようなサラサラとした汗と違って長時間頭皮に残り、雑菌が繁殖する温床となってしまいます。
雑菌が繁殖すると、下記で改めて伝えますが、炎症の下人になってしまいます。
「睡眠不足」
人は寝ている間に成長ホルモンを分泌します。
成長ホルモンは体全体の成長や代謝を促しますが、髪の毛を生成する元となる毛母細胞にも働きかけます。
睡眠が不足するとこの成長ホルモンの分泌量が減るため毛母細胞の働きが鈍り、髪の毛の成長が止まってしまいます。
特に成長ホルモンが活発に分泌される「午後10時から深夜2時」という時間帯に睡眠を取れているかどうかということが非常に重要になります。
「頭皮の炎症」
頭皮に限らず、人間の肌には常在菌といって常に菌が存在します。
これらは通常悪い菌を食べてくれたり紫外線をブロックしてくれたり良い働きをしますが、繁殖し過ぎると炎症を起こしてしまう可能性があります。
頭皮はとくに皮脂が分泌されやすかったり、髪の毛があって湿度が高かったりと、雑菌が繁殖しやすい環境が整っています。
過剰に増えた雑菌(炎症の原因となるのは主にマラセチア菌)は、頭皮を掻いた時の小さな傷や毛根から肌の内部に入り込んで炎症を起こします。
炎症が起こると毛根が通常の活動を行えなくなり、サイクルが乱れて脱毛を起こしてしまうのです。
■育毛剤の働き
このように、DHTをはじめとして抜け毛には様々な原因があります。
では、育毛剤を使用することでこれらの原因にどのように働きかけることができるのでしょうか?
大きく分けると育毛剤には、今髪の毛が生えていない部分から新たに髪の毛を生やす「発毛効果」と、今すでに生えている髪の毛を太くする「育毛効果」そして髪の毛が抜けてしまうのを防ぐ「脱毛予防効果」の3種類があります。
ちなみに、育毛剤ごとに「この育毛剤は育毛効果がある」、「この育毛剤は脱毛予防効果がある」のように分かれているわけではなく、ほとんどの育毛剤にはこれら3種類の効果が複合的に組み合わされて作られています。
そしてその効果の差は、配合されている成分量の違いから生まれます。
そのため、育毛剤に配合されている成分は非常に重要なのです。
■どの項目で育毛剤を選ぶべきか?
では、どのような基準で自分に合った育毛剤を選べばいいのでしょうか?
ランキング作成にあたり、4つのポイントを基準として作成しました。
・安全性(副作用がない)
効果の高い育毛剤ほど、副作用の危険性が高まります。
AGAクリニックで処方されるフィナステリドやミノキシジルには、男性機能の低下、腎臓機能の低下、めまい、吐き気、だるさなどの副作用の報告があります。
今回のランキングではそのような副作用の危険性の高い育毛剤は入れずに、安全性の高い育毛剤だけを対象とすることにしました。
念のため、副作用の危険性のある育毛剤にも興味がある方向けに、記事の最後に対象外となった育毛剤も紹介させて頂きます。
・毛母細胞の活性化
毛母細胞の細胞分裂によって髪の毛は成長します。
つまり、毛母細胞が細胞分裂を活発に行えば髪の毛は太くなり数も増えます。
逆に毛母細胞が細部分裂を行う回数が減ると髪の毛が細くなったり、本数が減ったりします。
多くの育毛剤には毛母細胞を活発にさせる成長因子や栄養分などが配合されており、髪の毛の成長を促します。
今回のランキングでは毛母細胞を活性化させる成長因子や栄養素の中でも、特に臨床実験で効果が証明されているものを重視して高く評価しています。
・DHTの抑制
AGAの大きな原因となる悪玉ホルモンDHT。
抜け毛予防には、この発生をどれだけ防ぐことができるかが重要です。
DHTはテストステロンと5αリダクターゼの結合によって作られますが、基本的に男性ホルモンであるテストステロンは育毛剤の使用で抑制することはできません。
したがって、5αリダクターゼをどれだけ抑制できるかがカギになります。飲む育毛剤として有名な「プロペシア」に含まれるフィナステリドは、この5αリダクターゼの活動を阻害することが主な働きです。
しかし副作用が強い成分でもあるため、今回のランキングには入っていません。
ただし副作用のない天然成分の中にもこの5αリダクターゼを抑制する作用があるため、安全性の高い育毛剤の中にはこうした成分が配合されていることが多いです。
・頭皮環境の改善
頭皮環境が悪いと血行不良を起こしたり炎症を起こしたり、脱毛の原因になりうる様々な問題が起こりやすくなります。
多くの育毛剤には血行を促進させる成分や、炎症を防ぐための殺菌成分が配合されています。
また頭皮が乾燥しすぎるのも炎症の原因となりますので、適度な湿度は保つ必要があります。
育毛剤の中にはここに注目して保湿効果を高めているものもあります。
上記の毛母細胞の活性化やDHTの抑制といった項目よりは重要度は低くなりますが、大切な要素のひとつです。
・使用感
意外と大切なのが使用感なのですが、これには「良い」と感じるかどうかにかなりの個人差があります。
それぞれの好みに合った使用感がなければ育毛剤の継続が苦痛になってしまう可能性があります。
育毛剤の効果が現れるには3カ月~半年の継続使用が必要と言われています。
育毛剤自体に効果があるかないかも重要ですが、それだけの期間続けることができるかということも大きなポイントとなるのです。
使用感の中でも重要なのは「付けたときの清涼感」「匂い」「ノズルのタイプ」などです。
では、いよいよ「効果があって安全な発毛・育毛剤ランキングTOP7」を発表していきます!
■1位:フィンジア
ランキング第一位は「フィンジア」です。
その効果の高さは様々な観点から証明されています。
大きな特徴は配合されている2種類の成分「キャピキシル」と「ピディオキシジル」の含有です。
「キャピキシル」は2011年に発表されたばかりの開発されて間もない育毛成分で、臨床実験の結果ミノキシジルの3倍の育毛効果が証明されたものです。
「ピディオキシジル」は現在育毛治療の現場で最も使われている外用薬である「ミノキシジル」の誘導体です。
誘導体とは分子構成をほとんど変えずにより人体への効果を強める改良をされた成分ということです。
ピディオキシジルはミノキシジルから副作用の危険性を省き、より頭皮に浸透しやすくさせるという改ざんがされています。
現在販売されている育毛剤の中でも副作用の危険性なく使えるものの中で、恐らく最も効果が高い成分配合です。
そのため、今回のランキングでは1位にさせて頂きました。
・安全性(副作用がない)
主要成分であるキャピキシルもピディオキシジルも副作用の心配がほとんどない成分です。
キャピキシルは5αリダクターゼの抑制にはアカツメクサのエキスから抽出されるビオカニンAという成分が効果があり、発毛に関してはアセチルテトラペプチド-3というアミノ酸が効果があります。
ビオカニンAは天然由来の成分であり、アセチルテトラペプチド-3もアミノ酸なので体に悪影響を及ぼすことはありません。
ピディオキシジルについては前述の通りミノキシジルから副作用の危険性を抜いた誘導体ですので、こちらも副作用の心配はありません。
・毛母細胞の活性化
キャピキシルに含まれるアセチルテトラペプチド-3は強力な細胞修復作用を持っています。
この修復力は医療の現場でも活用されており、切断された四肢をも再生する力があるほどだというから驚きです。
これらが毛母細胞を活性化させて細胞分裂を促します。
また、ピディオキシジルにも科学的にはっきり解明されているわけではありませんが毛包を大きく成長させ、毛母細胞の細胞分裂を活性化させる働きがあるということが分かっています。
・DHTの抑制
DHTの抑制に関してはキャピキシルの中の成分のひとつであるビオカニンAが作用しますが、これはDHTの元となる5αリダクターゼの活動を阻害する働きがあります。
同じ働きをする成分として有名なものに「フィナステリド」がありますが、ビオカニンAにはこのフィナステリドと同程度の5αリダクターゼ抑制作用があるとも言われています。
ピディオキシジルにはDHTの抑制作用はありません。
・頭皮環境の改善
フィンジアには、キャピキシル、ピディオキシジルという2大成分のほかに、グリチルリチン酸2Kという炎症を抑制する成分や、ヒキオコシエキスという血行促進を促す成分など、10種類の頭皮環境正常化の天然成分が配合されています。
・使用感
プッシュ式で噴射する(霧吹きのような)タイプです。
そのため残量が少なくなると角度を調整しなければ、出が悪くなってしまうという欠点があります。
色は無色透明でさらさらしていますが、若干のアルコール臭があります。
■2位:Deeper3D
ランキング2位は「キャピキシル」と「リデンシル」配合の「Deeper3D」です。
やはり現在の育毛剤の業界はキャピキシルなどの新成分に期待が大きいですね。
キャピキシルはフィンジアの項目でご説明したように、5αリダクターゼの抑制と、毛母細胞の活性化作用があります。
リデンシルはキャピキシルよりもさらに新しい成分として、2014年にスイスで開発されました。
DHQGという発毛促進成分と、EGCG2という炎症予防成分が含まれたプレミックス成分です。
現状このリデンシルが5%配合されている育毛剤はこのDeeper3Dのみです(2017年1月段階)。
さらに8種類の成長因子が配合されており、高い発毛・育毛効果が期待できるということで、ランキングの2位としました。
・安全性(副作用がない)
Deeper3Dに配合されている成分は非常に種類が多く、37種類もの育毛成分が配合されています。
これだけの数の成分ですが危険なものはなく、ほとんどが天然由来の成分です。
育毛の効果が高いと期待されるキャピキシルにしても、リデンシルにしても副作用の報告はありません。
・毛母細胞の活性化
キャピキシルのアセチルテトラペプチド-3に関してはフィンジアの項目でお伝えしたように、高い細胞修復作用があるため、毛母細胞の活性化に役立ちます。
またリデンシルに含まれるDHQGという成分は、幹細胞に作用する成分です。
幹細胞は再生医療の分野でよく聞く言葉ですが「他の別な細胞に分化できる細胞」というものです。
毛根の少し上あたりの「毛根鞘」という部分にある「バルジ領域」に、「毛包幹細胞」と呼ばれる毛母細胞の元となる幹細胞が存在しており、DHQGはこの毛包幹細胞の働きを活性化して毛母細胞の数を増やします。
さらに毛乳頭を刺激して発毛促進のシグナルを発生させる効果もあるため、髪の毛を生やすということに関してはかなり高い効果があると言えるでしょう。
またDeeper3D には8種類もの成長因子が配合されています。
成長因子とは細胞が細胞分裂を行う際に必要となる分裂を司る因子で、毛母細胞の細胞分裂の際にも必要になります。
・DHTの抑制
リデンシルにはDHTを抑制する作用はありません。
そのためDeeper3Dに含まれるDHTの抑制作用はキャピキシルのビオカニンAの5αリダクターゼ抑制のみということになります。
・頭皮環境の改善
「モンゴロイド3大伝承成分」と呼ばれる「イラクサの葉と根」「ユッカ根」「シーバックソーン」という3種類の成分が頭皮に栄養を与え、黒ショウガエキスが血行を促進してくれます。
その他にも様々な天然由来の成分が配合されており、いずれも頭皮環境の改善につながるものばかりです。
・使用感
スポイト式なので1滴ずつ頭皮に落として擦り込んでいくようなイメージです。
通常のスポイトに比べて先端が曲がっており、頭皮に付けやすいという配慮がされています。
液体はピンク色をしていますが、そこまで気になる色ではありません。
肌に付ければ無色透明に見えます。
付けた際の香料の匂いがきつく、清涼感も強いです。メントールの苦手な人にとっては少し辛いかもしれません。
■3位:チャップアップ
育毛剤ランキング3位は「チャップアップ」です。
ヤフーショッピングの育毛剤部門での1位獲得を皮切りに、その他にも育毛剤使用者ランキングで顧客満足度1位、おすすめ育毛剤ランキング1位、LIKEの最も期待できる育毛剤ランキング1位など、様々なランキングで1位を獲得した実績ある育毛剤です。
購入商品には「育毛保証書」が同梱されており、全額返金保証が付いています。
育毛に関する自信がなければここまではできないでしょう。
・安全性(副作用がない)
チャップアップは無添加無香料を売りにしている育毛剤です。
配合されている成分もほとんどが天然由来の成分ですので副作用の心配がほとんどなく、安心して使える育毛剤です。
・毛母細胞の活性化
チャップアップに配合されているセンブリエキスには細胞分裂を促す作用があります。
また、新陳代謝を活性化させるアデノシン-3-リンの生成を促す冬虫夏草のエキスも配合されています。
1位のフィンジアや2位のDeeper3Dに配合されていたキャピキシル、ピディオキシジル、リデンシルなどに比べると、発毛力の部分は少し弱いです。
・DHTの抑制
天然由来の成分の中にも5αリダクターゼを抑制することによってDHTの生成を防ぐことができる成分はたくさんあります。
チャップアップには特にこうした天然成分が多く配合されています。
「オウゴンエキス」「チョウジエキス」「ヒオウギエキス」「ビワ葉エキス」「ボタンエキス」「シナノキエキス」「ヒキオコシエキス」「ジオウエキス」などです。
この8種類もの5αリダクターゼ抑制成分によって、脱毛を予防します。
・頭皮環境の改善
・抗炎症作用を持つ「グリチルリチン酸」「ジフェンヒドラミン」
・皮脂の過剰分泌を抑える「ダイズエキス」「ドクダミエキス」「オドリコソウエキス」
・血行を促進する「海藻エキス」「クロレラエキス」「ゴボウエキス」「ニンニクエキス」「ローズマリーエキス」
その他にも頭皮環境の改善を目的とした成分が非常に多く配合されています。
・使用感
薬液がストレートに噴射されるプッシュノズルタイプです。
気になるポイントに噴射しやすい半面、液だれが起こりやすいというデメリットもあります。
無添加無香料ですがエタノールは入っているので若干のアルコール臭はしますが、それほど気にならない程度です。
■4位:ブブカ
配合されている成分は、チャップアップと非常によく似ています。
実は2014年にブブカがリニューアル販売されるまで、両者は全く同じ成分配合でした。
その後2015年にチャップアップもリニューアルして両者は別物の育毛剤になったのですが、元の成分が同じだけあって似ている部分も多いです。
順位に差が付いた最も大きな理由は、DHTの抑制成分です。
ブブカは3種類なのに対して、チャップアップは4種類のDHT抑制成分が配合されています。
育毛剤において、このDHT抑制成分は非常に重要です。
その差でチャップアップを3位、ブブカを4位というランク付けにしました。
しかしその他の部分ではブブカの方が良い面もあります。
例えばブブカはアルコールを使用しない製法で作られているため、敏感肌の方でも使用可能です。
また、高い育毛効果があるとされる海藻エキスもリニューアル後のブブカは60%増量されています。
■5位:薬用プランテル
「M字ハゲ専用育毛剤」という、ターゲットを特化させた育毛剤です。
薄毛の原因は、テストテロンと5αリダクターゼの結合によって作られるDHTですが、実はこの中の5αリダクターゼは2つの種類があります。
Ⅰ型の5αリダクターゼは頭頂部、Ⅱ型の5αリダクターゼは前頭部に分布しています。
この薬用プランテルに配合されているヒオウギエキスは、Ⅱ型の5αリダクターゼを阻害する作用があるため、M字ハゲに効くのです。
その他、セファランチン、グリチルリチン酸2Kという発毛促進と頭皮環境改善効果を持つ成分が配合されています。
ただしM字ハゲ専用という部分は評価できますが、その専用である理由が「ヒオウギエキス」だけというのは少し弱いので5位としました。
■6位:ポリピュアEX
バイオポリリン酸という特許取得成分を配合した育毛剤です。
5年連続でモンドセレクションを受賞した実績があります。
しかしその配合成分を見ると「センブリエキス」「ニンジン抽出液」「チョウジエキス」「ブチレングリコール」など、安全性は高いものの効果はやや弱い感じがあります。
バイオポリリン酸も特許を取得しているだけあってかなりの効果が期待できるのかと思いきや、その働きは主に保湿効果です。
確かに髪の毛に良いという事はいえますが「髪の毛を生やす」というよりは「頭皮環境を整える」というイメージが強いです。
ちなみにこのポリピュアEX、アントニオ猪木さんも愛用していたそうです。
■7位:イクオス
最も大きな特徴は「アルガス2」という独自成分を配合しているということです。
公式HPには「キャピキシルを超えるスカルプケア成分!?」と書かれていますので、思わず期待してしまいます。
しかし実際には「M-034」と「ペルベチアカナリクラタエキス」という2種類の海藻のエキスを混ぜた成分です。
ちなみにM-034はチャップアップやブブカにも配合されている成分なので、イクオス独自の成分ではありません。
独自成分は、ペルベチアカナリクラタエキスの方となります。
しかしこのペルベチアカナリクラタエキスの主な働きは、残念ながら保湿です。
DHTを抑制したり、毛母細胞を活性化させたりといった働きはありません。
■副作用の危険性があるが効果の高い育毛剤
ランキング外にはなりますが「副作用があったとしても少しでも早く髪の毛を生やしたい」という方に向けた育毛剤の紹介をしていきます。
ただし、髪の毛を生やすために体に何らかの障害を起こすリスクを取るべきなのかどうかは本人次第です。もし「薄毛が気になってきた」程度の気持であれば、まずは上記のランキングでご紹介した育毛剤の中から選ぶのが良いでしょう。
・プロペシア
2004年に日本国内で認可され、販売が開始されたのがこのプロペシアです。
ちょうどこのころAGAは病院で治療できるという内容のCMも放送されていましたが、それはこのプロペシアの販売がきっかけとなっています。
メディアでも「飲む育毛剤」として取り上げられ、それまで気休め程度の効果しかなかった育毛剤の世界に一気に光が射したのです。
主成分は5αリダクターゼを抑制する作用を持つフィナステリドです。つまり、発毛を促すというよりは、抜け毛を防ぐという作用をメインとしています。
AGAクリニックでは、このプロペシアと、ミノキシジルの外用薬を併用して治療を行うのが主流になっています。
日本国内では市販されていないので、病院やクリニックへ行って処方してもらうか、プロペシアのジェネリック医薬品である「フィンペシア」を個人輸入で購入するしか手に入れる方法はありません。
・ミノキシジルタブレット
日本で唯一医薬品として育毛効果が認められているのは、ミノキシジルを外用薬として配合した「リアップX5」です。
しかしこのリアップに含まれる育毛成分のミノキシジルには副作用があることも事実です。
取扱説明書にも、様々な副作用の可能性が書かれています。
しかしミノキシジルの発毛効果も副作用も外用薬の場合よりも内服薬の場合の方が、はるかに強くなります。
その発毛効果の高さからこれまで様々な方法で育毛治療をしてきた人が、最終的にたどり着く事が多く「最強の育毛剤」とも呼ばれています。
しかしその劇的な効果の高さに比例して副作用の報告も多く、ホルモンバランスの乱れや男性機能の低下、多毛症、だるさ、頭痛など、様々なものが報告されています。
ミノキシジルタブレットを手に入れるためには毛を目的として販売されているものではなく、血圧降下時として海外で販売されているものを個人輸入するか、一部のミノキシジルタブレットを取り扱うAGAクリニックで処方してもらう必要があります。
■まとめ
育毛剤には本当に様々な種類があり、一概にどれが効くとは言いにくい部分があります。
その中でも特に気をつけたい項目に絞って育毛剤をランキング形式で比較してみました。
ご自分の頭皮の状況に合わせた育毛剤を探す際に、ぜひ参考にしてください。